乃木坂46の過去において、一部のメンバーが厳しい状況に耐えつつも、その人間性を尊重されなかったり、ライブに十分に参加できなかったりしたという事例が存在しました。
さらに、新メンバーとして加入して初めてのライブで徹夜の苦痛を経験させられたり、インスタライブ中にセクハラ的な言動に晒されたり、バラエティ番組で不適切な発言を強要されそうになったメンバーもいました。
この記事では、かつて乃木坂46でパワハラやセクハラに苦しんだ9人のメンバーに焦点を当てて紹介します。
乃木坂46の過去にパワハラやセクハラを受けていた9人のメンバー
それでは早速メンバーとそのメンバーのエピソードを紹介していきます。
ちなみに現役メンバーと卒業生関係なく紹介しますので、こんな事が有ったのかと見ていただければと思います。
早川聖来
乃木坂46におけるパワハラの事例を紹介する場合は、早川聖来さんの名前を外すことは出来ません。早川さんは4期生としてグループに参加し、後に卒業しました。
彼女はあるラジオ番組で、ライブのリハーサル中に演出家S氏から受けた数々の侮辱的な発言について告白しました。
具体的には、齋藤飛鳥さんの卒業コンサートのリハーサル中、S氏が早川さんに対して「ブス、お前一人いなくてもいい」「今回のライブのリハで沙耶香が事故ったのはお前らのせいだ」といった、一人の個人を否定するような過激な言葉を繰り返し発したとのことです。
これについて、一部では演出に対する叱咤の表現とも解釈されるかもしれませんが、その内容から見れば、明らかなパワハラ発言であると言えるでしょう。
また、演出家としての基本的な社会的マナーが疑われるほどの行為であり、早川さんはラジオ番組内で「(S氏は)超ドSなんですよ」と発言しています。
彼女は当時の苦悩や辛い経験については詳細には触れませんでしたが、卒業コンサート前に自己評価を否定される発言を直接受けたことは、かなりのプレッシャーを感じさせたことでしょう。
今回、告白したのは早川さん自身ですが、他のメンバーに対しても同様のパワハラ発言があった可能性は排除できません。
その結果、運営サイドはS氏のパワハラ行為を認め、翌月からの全国ツアーの演出家を変更する決定を下しました。
S氏は元々ジャニーズの振り付けや人気の演出家として活動しており、秋元康さんがプロデュースするHKT48を手がけた実績が高く評価され、AKB48の演出も経験しています。
また、乃木坂46のライブ演出家としても多くのライブに関与し、秋元さんからの信頼も厚かったと言えます。
そのため、この騒動はファンだけでなく芸能界全体に大きな衝撃を与えた出来事と言えるでしょう。
しかし、この騒動の翌月に、驚くべき展開がありました。なんと、パワハラを告白した早川さんが乃木坂を卒業することを発表したのです。
この流れから、パワハラ発言が直接の卒業理由に繋がった可能性も考えられます。
彼女は「いつの日からか卒業というものをずっと考えていました。私は達成感を胸に卒業することができるのだと思います」と、前向きなコメントを残しましたが、詳細な理由には触れませんでした。
しかし、関係者からは「発表こそされていなかったものの、早川の卒業自体はかなり前から決まっていました」というコメントが寄せられました。
つまり、告発が卒業の原因ではなく、むしろ卒業が先に決まっていたため、告発に踏み切れたというのが実情のようです。
つまり、早川さんはパワハラ騒動前から卒業を決意していたことが明らかになります。そして、この騒動が卒業に向けて最後の一歩を踏み出すきっかけになった可能性が高いと言えます。
この騒動に関して、早川さんは個人的なストレスを公にし、他のメンバーをパワハラから守るためにわざわざラジオという公の場で発言したのではないか、という推測もなされています。
これは、早川さんの優しさや仲間思いの一面が表れた瞬間であると考えられます。
乃木坂46のメンバーとして、勇気を持って告発した早川さんは、非常に仲間思いの女性として称賛されるべきです。
賀喜遥香
乃木坂46の4期生、賀喜遥香さんもまた、ライブ監督から厳しいパワハラを受けていた一人でした。
賀喜さんは、ある質問に対し、初めて4期生としてライブに参加した際、ライブ監督から「お前らそんなんじゃ頑張り足りてねえんだ」という非常に厳しい叱責を受けたことを明かしています。
確かに、新たに加入したメンバーは不慣れなことも多く、指摘されることはあるでしょう。
しかし、賀喜さんが受けた監督の発言は、単なる指摘を超えて非常に厳しいものであり、パワハラと見なすことができます。
さらに賀喜さんは、「あの時は寝ずにやれ」と言われたことも明かしています。このようなブラック企業さながらの発言は、監督としての立場を越え、社会人として不適切であると言えます。
しかし、賀喜さんは続けて、「叱られる時期って本当に大事だなっていうのを改めて感じました」と前向きな姿勢を示しています。
これからも苦しい経験をポジティブに受け止め、成長しようとする彼女の強さが伝わります。その後、賀喜さんは辛い経験を乗り越え、センターを務めるなど、人気メンバーとして成長し、乃木坂の代表的な存在となりました。
高山一実
2021年、乃木坂46から卒業した高山一実さんも、早川さんと同じく演出家S氏からパワハラを受けていました。
あるラジオ番組において、高山さんと同じ乃木坂46のメンバーである秋元真夏さんが出演しました。
高山さんはこの番組で、秋元さんに対して心配そうに尋ねました。「秋元さんに対して大丈夫? 怒られていない? 厳しくない?今回の演出家さん」とのコメントを発表しました。
秋元さんは「全体的には和やかなムードだよ」と返答し、厳しい扱いは受けていないことを示唆しました。
しかし、アナウンサーが「高山さんの時は厳しかったんですか?」と質問すると、高山さんは「超厳しかった。もう出なくていいよ、お前出るなと言われた」と、パワハラを受けていたことを告白しました。
おそらく、これはライブのリハーサルの際に受けた発言であると考えられます。
この時、具体的な演出家の名前は言及されませんでしたが、これまでの経緯から見て、この演出家がS氏である可能性が非常に高いと言えるでしょう。
早川さんと同様に、厳しい叱責を超えた暴言は、明白なパワハラと言えるでしょう。
しかし、高山さんはそのような過酷な状況にあったにもかかわらず、18枚目のシングルのカップリング楽曲である「泣いたっていいじゃないか」などでセンターを務め、ファンからの支持を確実に集め、乃木坂46の中核的なメンバーとして成長しました。
掛橋沙耶香
4期生の掛橋沙耶香さんは、休業中に発表したコメントが、パワハラに苦しんでいたのではないかという憶測を呼び起こしました。
掛橋さんはライブ中に階段から滑り落ち、意識を失い重傷を負ったことがあり、そのために長期の休業を余儀なくされました。そして、休業中に発表したコメントには、深い意味が含まれています。
そのコメントは次の通りです。「休業中は私の本当に戻るべき場所、将来のことを考える時間でもあります。しばらくモバイルメールメッセージも休止することになりました。」 このコメントから、掛橋さんが怪我とは異なる問題について悩んでいる可能性が示唆されます。
さらに、外部とのコミュニケーションも遮断されていることから、乃木坂46の活動に関連する強いストレスを抱えている可能性が考えられます。
彼女が悩んでいた問題がパワハラであるかどうかは不明ですが、他のメンバーからの告白がある以上、掛橋さんも同様の苦痛を経験していた可能性は考えられます。
現在も掛橋さんは治療に専念し、復帰はまだ実現していません。しかし、彼女がけがを完治し、復帰した際には、これまで通り多くのファンを楽しませてくれることでしょう。
山下美月
3期生の山下美月さんは、インスタライブ中に視聴者から多くのセクハラ発言を受けました。
山下さんは自身の誕生日である7月26日に、誕生日の記念にライブ配信を行い、視聴者から寄せられたコメントに返答をしました。
その中で、「下着見たい」「家に行けますか?」など、明らかにセクハラと受け取られるコメントが相次ぎました。
しかし、山下さんはこれらのコメントに対して、冷静かつ機転の効いた対応を見せ、大きなトラブルを回避しました。
山下さんがコメントに対して「見せるわけないだろー!」、「想像してください」「来ないでください」と返答したことで、ファンからは賞賛の声が上がりました。
しかし、同時に、一部の視聴者には非難の声も寄せられ、コメントを行った視聴者に対する批判も「非常識にも程がある」「本人は取り繕ってるけど間違いなく不快に思っているだろうしこれを神対応って囃し立てるのは違う」「質問にも限度っていうものがある」など相次ぎました。
山下さん本人がこれらのコメントにどの程度のストレスを感じたかは明確ではありませんが、少なからず不快に思ったことは間違いありません。
それにもかかわらず、山下さんは黙ることなく上手に対応した部分は、一流のアイドルとして称賛されるべき点です。
また、山下さんはアイドルとしてだけでなく、モデルとしても活躍し、ファンの支持を確実に集めています。彼女は確実に前進し続けており、その姿勢は称賛に値します。
白石麻衣
乃木坂46の結成以来、グループの代表的な存在として活躍してきた白石麻衣さんが、テレビ番組内でセクハラを経験したことがあります。
現在、白石さんは乃木坂46を卒業し、タレントとして芸能活動を続けています。
この出来事は深夜に放送された競馬情報番組で起きたもので、白石さんを含む乃木坂メンバーとおぎやはぎの小木博明さんが参加する二択クイズが行われました。
このクイズはG1レースである有馬記念に関する問題で、様々な二択の問題が出題されました。
しかし、その中にはアイドルには少々厳しい問題も含まれており、特に注目されたのが、1976年に有馬記念を制したトウショウボーイを祖父に持つ馬の名前を当てる問題でした。
選択肢はA=マーチンコウ、B=ホーケイヨシダというもので、どちらも下ネタに聞こえる馬の名前でした。
白石さんだけがBの「ホーケイヨシダ」と回答し、その結果、MCの矢作兼さんから馬名を自分の口から言うように命じられました。
白石さんは最初は笑顔を崩さず馬名を言おうとしましたが、途中で耐え切れずに顔を机に伏せてしまいました。
白石さんがこの単語の意味を理解していたかは不明ですが、周囲の雰囲気や状況から恥ずかしい気持ちになった可能性が考えられます。
ファンからは「まいやん、まさかこの単語の意味わかるのか」「大人の女性だし、やはり知っていたか」といったコメントが寄せられ、ネット上では話題となりました。
白石さんがどのように感じていたかは明確ではありませんが、一人の女性として、さらにアイドルとして、このようなセクハラ的な扱いはストレスと感じていた可能性が高いでしょう。
それにもかかわらず、白石さんは数々の楽曲でセンターを務め、乃木坂46の代表メンバーとしての役割を果たし、モデルや女優としても幅広く活躍しています。彼女の成長と活躍は称賛に値するものです。
大園桃子
乃木坂46の3期生としてグループに加入し、2021年に卒業した大園桃子さんは、卒業に際してのコメントで、活動中にパワハラに似た辛い出来事が多かった可能性を示唆しています。
大園さんは自身のブログで、「毎日泣いて光が見えなくて、乃木坂に入っていなければこんなに辛くて怖い思いをしないで済んだのにな」という文章を投稿しました。
この文章から、大園さんが乃木坂での経験が多くの辛い瞬間で満ちていたことが窺えます。
具体的な事例は明示されていませんが、他のメンバーが演出家からのパワハラを受けたり、メンバー間での対立があったという事実から、大園さん自身も同様のストレスを受けていた可能性が高いと推測されます。
しかし、乃木坂46のメンバーとして活動中、大園さんは辛い表情を見せず、多くの楽曲でセンターを務めるなど、素晴らしい実績を残していました。
例えば、17枚目のシングルのカップリング曲である「三番目の風」などでセンターを務め、その存在感を示しました。
また、ラジオ番組のMCとしても活躍し、活動の幅を広げ、ファンからの支持を集めました。
ブログの最後に、どちらか一方の感情を明確に述べずに、「どちらの感情も味わった約5年間でした」という形で結びつけたことで、大園さんが言葉では表現しきれないほどの経験をしたことが明らかにされました。
卒業後、大園さんは芸能界から引退し、現在はアパレル企業の代表取締役を務めています。
伊藤かりん
乃木坂46の2期生で、現在はグループを卒業した伊藤かりんさんも、S氏と思われる演出家からのパワハラを受けた経験があります。
伊藤さんは、自身が他のメンバーよりも怒られることが少ないと語りながらも、あるライブの前に不運にも激しく叱責されたことがあったと述べています。
その結果、そのライブではオープニングの挨拶から出演せず、わずか5曲しか出演できなかったと回顧しています。
この出来事は、複数の乃木坂メンバーが出演したラジオ番組で語られ、そのメンバーたちもその出来事を鮮明に覚えていたことから、乃木坂の中でかなり重要な事件であったことが推測されます。
伊藤さんは、同じく3期生のメンバーに「乃木坂の中で伝説になってるっぽい」とコメントし、ラジオ番組では「自分が悪かった」と述べつつも、その雰囲気からは当時の出来事がトラウマになっていることが窺えます。
したがって、伊藤さんが当時かなりのストレスを受けたことは確かであり、パワハラという表現が適切であると言えるでしょう。
そんな伊藤さんは乃木坂46の10枚目のシングルのカップリング曲zzである「あの日僕はとっさに嘘をついた」においては、CDデビューを受け、自身が得意とする将棋の分野でも初段に認定されるなど、多くの分野で活躍しました。
現在はタレントやYouTuberとして活動し、多くの人を楽しませています。今後も伊藤さんの動向には注目が集まることでしょう
樋口日奈と和田まあや
乃木坂46の1期生として活動し、現在は卒業した樋口日奈さんと和田まあやさんも、テレビ番組において演出家からのパワハラを告白しています。
2人がテレビ番組で語ったのは、全国ツアーの際に地方での思い出についてであり、その中でホテルでの朝方までのダンスの練習に関する話題に移りました。
この際、和田さんが驚くべき発言をしました。彼女は、「ほぼ寝ずにリハーサルに行ったら(一晩かけて練習したダンスが)なくなった。
しかも、結構頑張って覚えていったのに、怒られてそんなんもできねえのかみたいなことを言われて振り付けがなくなった」と述べました。この発言から、その時の演出家が彼女たちの努力を認めず、パワハラを行ったことが明らかとなりました。
番組内では、2人が過去の思い出話を楽しそうに語っており、笑顔で和やかな雰囲気でした。しかし、当時は2人とも必死に努力していたため、パワハラを受けたことが大きなストレスとして残っていたことが考えられます。
樋口さんはこの話の最後で、「言える話かわからんけど」と苦笑いしながら語りました。
このことから、この出来事が公然と語るには難しい、あるいは微妙な内容だったことがわかります。この演出家の具体的な名前については触れられていませんが、過去にパワハラの疑惑が浮上している演出家S氏である可能性が示唆されています。
もしこの演出家がS氏である場合、早川さんをはじめとする多くのメンバーがS氏からパワハラを受けた可能性があり、乃木坂内での問題が浮かび上がることでしょう。
まとめ
今回、乃木坂46の中でパワハラを経験したとされる9人のメンバーに焦点を当てました。
紹介した事例の多くが運営側からのものであることが明らかになりました。確かに、乃木坂46は年々力を付けていくために様々なプレッシャーにさらされることは避けられません。
しかし、それがパワハラである以上、メンバーが苦しんでいる実態に変わりはありません。
我々は今後も、新たなパワハラの被害者が出てこないことを願っています。
パワハラは決して容認されるべきではない行為であり、すべてのメンバーが尊重され、健康的な環境で活動できるようにするために、適切な対策が講じられることを期待しています。