特級術士といえば、鬼滅では柱的な存在であり、呪術士の最高の等級です。『呪術廻戦203話』では、単独で国家転覆が可能な特級術師がいるという事実が判明しました。今回は、そんな特級術師たちを詳しく解説していきます。
五条悟・夏油傑・乙骨勇太・九十九由基の4人が有名ですが、実はもう一人の幻の特級術師もいます。その人物も含めた、最強の5人の特級術師の解説をしていきます。ただし、この解説には最新話のネタバレも含まれているので、単行本派・アニメ派の方はご注意ください。それでは、早速気張っていきましょう!
それでは呪術廻戦の世界で最強を誇る特級術師を紹介したいと思います。五条悟・夏油傑・乙骨雄太・九十九由基の4人と、幻の特級術師を順番に紹介していきますので少しずつ下がって確認してみて下さい。
現代最強の特級術師である五条悟は絶賛封印中であるが、その強さは作者の芥見先生自らが「わかりやすい天井」と評しているほどである。五条先生は主人公の虎杖たちの担任の先生でもあるが、実は呪術界御三家五条家の当主でもあるのです。
五条先生は生まれた時から特別な六眼を持っていて、五条の誕生により世界の均衡が変わったと言われている。外見は白髪・青眼に長身の超美形であり、天内理子の中学に行った時には女子生徒たちだけでなく先生からもモテていたという。五条先生は作中だけでなく、バレンタイン投票や人気投票でも1位に輝いた実績を持っています。
しかし五条先生は、漏瑚や楽巌寺学長・歌姫など、ところかまわず相手を煽る生粋の煽リストなので、芥見先生からは悪いこと言わないから七海にしとけと言われたり、家入硝子からはクズ呼ばれされたり、教え子の禪院真希からはバカ目隠しと呼ばれるなど、周囲からは尊敬されていないのも魅力の一つなのです。
五条先生の強みは、五条家相伝の「無下限呪術」というもので、収束する無限を現実にするという哲学的な術式で、簡単に言うと無敵のバリアや瞬間移動や空中浮遊、超高次元のエネルギー波が打てる最強の術式です。
また、五条先生は最強と名高い領域展開「無量空処」を会得しており、特級呪霊の漏瑚を圧倒したり、渋谷事変では改造人間1000体をあっという間に仕留める活躍を見せていました。
このように最強な五条先生ですが、渋谷事変ではなんやかんやで獄門疆に封印され、ジャンプ本誌では3年近く登場していない不遇キャラでもあります。そんな彼が復活して活躍するのを期待している人も多いでしょう。というわけで一人目の特級術師は最強先生の五条悟でした。
2人目の特級術師と言えば、夏油傑。夏油は最悪の呪詛師で、口癖が「猿ども」です。彼は、いつも非術師を「猿」と蔑みつつ、事あるごとにそれを口にしていた。しかし実は、その猿発言は、天与の暴君である「パパ黒」伏黒甚爾に影響を受けていたのだと知られています。
そんな夏油が使う術式は、「呪霊操術」というもの。これは文字通り、呪霊を操る術式であり、呪霊を操るためには、吐しゃ物を処理した雑巾の味がするものを食べないといけないそうです。そのため、彼は「吐しゃ物雑巾イーター」と呼ばれることもある。この呪霊操術は、リスクに見合った強さを持ち、取り込める呪霊の数に制限がないそうです。
百鬼夜行では、新宿と京都に1000体以上の呪霊を解き放っていたため、夏油の呪霊操術は、単独で国家転覆が可能な術式だと言われています。偽夏油こと羂索を中心とした、夏油の奥義的な技である渦巻きは、準一級以上の術式を抽出できるという点で非常に強力なものとなっており、羂索はこれを用いて真人の無為転変を行っていたと言われています。
しかし、九十九由基曰く、この技は一度だけしか使用できないと推測されています。そんな夏油は、闇落ち前と後で性格が大きく変化しています。
闇落ち前の夏油は五条が善悪の判断の基準とするほどいい感じの性格で、後輩の灰原から尊敬されていました。しかし、星漿体編以降は思想が大きく変わり、猿撲滅思想に変わったため、呪術廻戦0時点では悪の教祖的な思想を抱いていると言われています。
ちなみに、芥見先生によると、夏油は五城よりモテると言われており、実際に呪術廻戦中の男性陣の中では一番モテるキャラクターとなっているということです。ということで、2人目の特級術師は夏油傑でした。
三人目の特級術師として登場するのが、特級術師の中で最も若い存在である呪術界の碇シンジことです。呪術廻戦ゼロの主人公として活躍し、個人的には仙台結界のコツの活躍が好きすぎて、乙骨が主人公だったらもっとよかったのに…と思ってしまうことも多々あります。
そんな乙骨は、呪術高専の現時点でもかなり強く、五条悟に次ぐ現代の異能として評価されています。性格は特級術師の中ではかなりまともな方で、後輩である伏黒恵からは唯一手放しで尊敬できる先輩として評価されています。また、五条先生からは僕と並ぶ術師になると言われるほどのポテンシャルを持っていると言われています。
そんな乙骨の強みは、五条悟以上の呪力量に加えて、有り余る呪力で強化した肉体と呪力を込めた刀で戦うことです。刀を使った戦いは特に乙骨の強みを最大限に引き出すことができます。
乙骨雄太は、特級術師の中で最も注目を集めている存在です。その理由としては、特に、特級過呪怨霊「折本里香」を操ることができるからです。里香は、呪術廻戦0で解呪されたため、片仮名リカになりましたが、里香を顕現することで、5分間の術式模倣やリカからの呪力供給を可能にしています。
また、乙骨の術式模倣は、夏油の呪霊操術とは異なり、使用回数の制限がなく、戦いながら、他者の術式を模倣し、自分も強くなっているという点が特徴です。さらに、乙骨は他者への反転術式などレアなスキルや、詳細不明の領域展開を会得しています。
そのため、今後、詳細が明らかになるのが、本当に楽しみな存在です。というわけで3人目の特級術師は乙骨雄太でした。
最近ジャンプで登場した九十九由基は長年謎に包まれていたキャラで、死滅回遊205話で羂索とのバトルから彼の能力が明らかになりました。九十九が使う術式は「星の怒り(ボンバイエ)」と呼ばれ、リンガラ語で「やっちまえ」的な意味を持つ術式です。
この術式は、本来細身の九十九が持つパンチであってもとんでもなく重い質量の攻撃を可能にするチート術式で、彼は星の怒りを付与したマジ殴りで羂索の両腕を粉砕していました。この術式は九十九が星漿体という特殊な存在であることも判明し、星漿体から来る術式と考えられます。
呪術廻戦に登場する五条先生の奥義「茈」は、術式順転「蒼」と反転「赫」を合わせることで仮想の質量を押し出す技であることが分かります。そして、九十九のマジ殴りは茈に等しい破壊力を持っており、かなり強力な技であることが分かります。また、九十九由基にはインドアフィッシュの式神である「凰輪(ガルダ)」がいますが、これは術式により呪具化することが可能な唯一の式神でもあります。
さらに、九十九の術式は羂索から拡張術式を隠しており、非常に強力な術式であると予想されています。そして、九十九は領域展開が使えることも確定していますが、まだ作中では未使用の状態です。というわけで4人目の特級術師は九十九由基でした。
最後の5人目は、幻の特級術師である夜蛾学長です。学長の本名は夜蛾正道で、呪術高専東京校の学長になりました。昔は爆誕高校生の五条くんたちの担任先生を務めていました。夜蛾学長の外見は、刈り上げの頭にアゴヒゲを蓄え、サングラスをかけた強面の男性という形です。結構マッチョな体格をしています。
また、渋谷事変後に羂索にはめられ、五条先生や夏油傑とともに渋谷事変を企てた濡れ衣を着せられていました。このため、渋谷事変後には死罪が決定していました。夜蛾学長の登場時の等級は一級術師でしたが、渋谷事変後になんやかんやで特級認定を受けています。その理由に関しては後ほど説明しますが、夜蛾学長が使う術式は「傀儡操術」です。
傀儡操術とは、呪いが込められた無生物の呪骸や傀儡を操ることができる術式です。京都校のペッパーくんことメカ丸も同じ術式を使えます。夜蛾学長は傀儡呪術学の第一人者としてパンダの生みの親として知られていましたが、そのパンダが特級認定されるほど危険視されるようになりました。
実はこのパンダは、傀儡操術で操る呪骸や傀儡のエネルギー源が術師由来であるのに対し、パンダの呪力はパンダ由来となっていて、完全自立型かつ特殊な呪骸ということになります。そのため、夜蛾学長がパンダのような呪骸を作る事ができた場合、パンダと同じくらいの力を持ち、準2級レベルの軍隊を率いることができる可能性があったため、上層部から危険視され、単独で国家転覆が可能な特級術師として認定されました。
夜蛾学長は拘束を逃れ、最終的には楽巌寺学長に始末されてしまいましたが、その時駆けつけたパンダの発言は、非常に達観しており「ワシが憎くないのか?」と楽巌寺学長に問われた際、「アンタまさみちと仲悪くなかったもんな。どうせ上に言われてやっただけだろ。俺にとっちゃあんたは落ちているナイフみたいなもんさ」と返答し、「だがこれだけは覚えておけ。パンダだって泣くんだ」と言い残しました。このシーンから、パンダの普段から俯瞰して物事が見れる良い部分がうかがえました。
というわけで最後は幻の特級術師、夜蛾学長でした。
今回は呪術廻戦の中で最強を誇る特級術師の5人を紹介しました。
まだまだ本来の実力が見えないキャラが多いので、これからどういった状況で実力が発揮されていくのか、明らかになっていくのか楽しみですね。また五条先生の復活もいつになるのかも楽しみですね。