幼少期とバレーボールとの出会い
西村弥菜美(にしむら みなみ)選手は、2000年3月23日に福岡県久留米市で生まれました。
彼女は3人兄弟の次女で、姉と兄がいます。
西村選手がバレーボールを始めたのは小学2年生のときで、父母がバレーボールの監督をしていたことがきっかけでした。
久留米市立安武小学校に通いながら、ジュニアチームに入団し、本格的にバレーボールに取り組み始めました。
幼少期からの努力と家族のサポートが、彼女の成長を支えました。
中学・高校時代の活躍
西村選手は久留米市立宮ノ陣中学校に進学し、中学時代もバレーボールに情熱を注ぎました。
その後、バレーボールの名門校として知られる東九州龍谷高等学校に進学し、リベロとしてプレーしました。
彼女の才能はすぐに開花し、3年時には全国高等学校総合体育大会(インターハイ)で優勝を果たしました。
この時期の西村選手は、自身の技術を磨くだけでなく、チームメイトとの連携を深めることにも力を入れていました。
プロへの道と初期の挫折
2018年2月2日、西村選手はV.LEAGUE DIVISION1の岡山シーガルズに入団することが発表されました。
同年6月にはベトナムのバクニンで開催された「第19回アジアジュニア女子選手権大会(U-19)」に日本代表として選出され、さらに6月末から7月初めにかけて行われた『2018 V・サマーリーグ女子 西部大会』では、優勝に貢献し、フレッシュスター賞を受賞しました。
2019年にはメキシコで開催された「第20回女子U20(ジュニア)世界選手権大会」に出場し、日本チームの優勝に貢献しました。
また、同年8月に開催されたアジア選手権でも日本代表として出場し、チームの優勝に大きく貢献しました。
しかし、プロの世界は厳しく、岡山シーガルズでのプレーは思うような結果を残せませんでした。
2021年の2020-21シーズン終了後、西村選手は現役引退を表明しました。
この決断は彼女にとって大きな転機となりました。
バレーボールから一度離れることで、自分自身を見つめ直す時間を持ちました。
復帰と新たな挑戦
引退後、西村選手は高校時代の同級生であり、久光スプリングスでプレーする中川美柚選手から「もう一度、一緒にプレーしよう」と誘われました。
この誘いに応じて、2022年2月7日に久光スプリングスへの入団が発表され、西村選手は現役復帰を果たしました。
2022-23シーズン、彼女はリベロとしてプレーし、サーブレシーブ部門のVリーグ日本記録賞を受賞しました。
また、サーブレシーブ賞とベストリベロ賞も受賞し、その実力を再び証明しました。
復帰後の西村選手は、以前にも増して強靭な精神力と技術を見せ、ファンやチームメイトからの信頼をさらに深めることとなりました。
日本代表としての挑戦と成果
2023年、西村選手は日本代表に選出されました。
これは彼女にとって大きな目標であり、誇りでもありました。代表としての活動は、彼女にとって新たな挑戦と成長の機会を提供しました。
同年のネーションズリーグでは、予選ラウンドの多くの試合にスタメン出場し、チームに大きな貢献をしました。
さらに、2023-24シーズンからは久光スプリングスでの背番号が24から7に変更となり、新たなシーズンに向けての意気込みを示しました。
このシーズンでも彼女は輝かしい成績を収め、サーブレシーブ賞とレシーブ賞を受賞しました。
今後の展望
西村弥菜美選手の物語は、挑戦と挫折、そして復活の連続です。
彼女の成功は、努力と情熱、そして周囲のサポートによって築かれたものです。
今後も彼女は日本女子バレーボール界を牽引する存在として、さらなる飛躍を遂げることでしょう。彼女のプレーから目が離せません。
所属チームと球歴
所属チーム
- 久留米市立安武小学校
- 久留米市立宮ノ陣中学校
- 東九州龍谷高等学校
- 岡山シーガルズ (#10, 2018-2021年)
- 久光スプリングス (#24, #7, 2022年-)
球歴
- 2019年 第20回世界ジュニア選手権大会:優勝
- 2019年 アジア選手権:優勝
- 日本代表(2023年)
受賞歴
- 2018年 – V・サマーリーグ女子 西部大会:V1フレッシュスター賞
- 2023年 – 2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN サーブレシーブ賞、日本記録賞(サーブレシーブ部門)、ベストリベロ
- 2024年 – 2023-24 V.LEAGUE DIVISION1 WOMEN サーブレシーブ賞、レシーブ賞
西村弥菜美選手のこれからの活躍に、ますます期待が高まります。彼女の物語は多くの人々に勇気と希望を与えてくれることでしょう。