オクム大庭冬美ハウィ（ふゆみハウィ）は、1998年6月27日に生まれた日本の女子バレーボール選手です。
彼女は現在、V.LEAGUE DIVISION1の強豪チーム、日立Astemoリヴァーレに所属しています。
彼女のスパイクとブロックは特に強力で、チームの中でも重要な役割を果たしています。
オクム大庭選手のバレーボールの道のりは、彼女の家族の影響を強く受けています。
実父は元ケニア代表のゴッドフリー・オクム、実母は元ユニチカの大庭こずえという、バレーボール界で名を馳せた両親を持つ彼女は、自然とバレーボールへの関心を抱くようになりました。
特に、幼少期には父親の試合を観戦する機会が多く、その度に自分もプロの選手になりたいという夢を育んでいました。
彼女は幼少期をナイロビで過ごし、日本語学校に通っていましたが、両親の勧めもあり、バレーボール選手を目指すことを決意しました。
中学1年生の時、日本に戻り、貝塚ドリームスというクラブチームに入部しました。
ここでの経験が彼女の基礎を築き、バレーボールに対する情熱を一層深めることとなりました。
特に、貝塚ドリームスでの厳しい練習や試合を通じて、技術だけでなく精神力も鍛えられました。
その後、彼女は実母の母校である博多女子高等学校に進学しました。
高校時代には、2016年に日本バレーボール協会の強化選手であるTeam COREのメンバーに選ばれ、東京オリンピックを視野に入れたトレーニングを積みました。
同年の7月には、タイのナコンラチャシマで開催されたアジアジュニア選手権に出場し、決勝で惜しくも敗れましたが、準優勝という素晴らしい成績を収めました。
この時の経験は、彼女にとって大きな自信となり、更なる成長の原動力となりました。
オクム大庭選手は高校時代に数々の大会で活躍し、個人賞も受賞しています。
特に、その年の春高バレーでは、彼女の活躍がチームを準決勝まで導き、彼女自身もベスト6に選ばれるなど、個人の才能とチームの結束力を証明しました。
また、この時期に培われた人間関係も、彼女の成長に大きな影響を与えました。
2017年1月、オクム大庭選手はVプレミアリーグの日立リヴァーレ（現・日立Astemoリヴァーレ）への入団が内定しました。
同年10月22日に行われたVプレミアリーグ開幕戦では、途中出場ながらもリーグデビューを果たし、その後も着実に経験を積んでいきました。
彼女のプレースタイルは、力強さとスピードを兼ね備えており、次第にチームの主力選手として成長していきました。
プロに入ってからも彼女は絶え間ない努力を続け、その結果、2018年にはリーグのベストブロッカー賞を受賞しました。
また、彼女の強力なスパイクは対戦相手にとって脅威となり、リーグ戦での得点ランキングでも上位に名を連ねるようになりました。
彼女の影響力はチーム内外で認識され、次第にリーダーシップも発揮するようになりました。
オクム大庭冬美ハウィ選手は、国際舞台でもその実力を発揮しています。
彼女の国際舞台での活躍は、以下のように多岐にわたります。
オクム大庭選手は、2022年に日本代表登録メンバーに選出されました。
この年のネーションズリーグの予選ラウンド第1週（アメリカ合衆国ラウンド）に出場し、強豪国との試合で貴重な経験を積みました。
彼女の力強いスパイクとブロックは、チームに大きな貢献をしました。
また、同年のAVCカップにも出場しました。
日本チームはこの大会で初優勝を果たし、オクム大庭選手もその一翼を担いました。彼女の活躍は、国内外で高く評価され、特にアジア地域での注目度が増しました。
この大会での経験は、彼女にとって大きな自信となり、今後の国際試合での活躍につながる重要なステップとなりました。
2024年には、2年ぶりに日本代表に選出されました。
彼女は再び国際舞台での活躍が期待されており、再びネーションズリーグや他の国際大会でチームを牽引する存在となるでしょう。
彼女の多彩なプレースタイルやリーダーシップは、チームの大きな強みとなり、さらなる成長が期待されています。
オクム大庭冬美ハウィ選手の球歴は、彼女の成長とともに多くの経験を積み重ねてきたことを示しています。
以下は彼女の詳細な球歴です。
**貝塚ドリームス（2011-2013年）**
ここでの厳しい練習や試合を通じて、技術だけでなく精神力も鍛えられ、基礎を築きました。
**博多女子中学校（2013-2014年）**
中学時代には、学校のチームでも活躍し、地域大会での優勝経験もあります。
**博多女子高等学校（2014-2017年）**
高校時代には、春高バレーでの活躍や日本バレーボール協会の強化選手Team COREのメンバーに選ばれるなど、数々の大会で好成績を収めました。
**日立Astemoリヴァーレ（2017年-）**
2017年にVプレミアリーグの日立リヴァーレ（現・日立Astemoリヴァーレ）に入団。
リーグ戦でのベストブロッカー賞や得点ランキング上位に名を連ねるなど、チームの主力選手として成長しました。
オクム大庭冬美ハウィ選手は、家族の影響を受けながらも自らの努力で国際的なバレーボール選手として成長してきました。
国内外での経験を積み重ね、今後もさらなる飛躍が期待される彼女のプレーは、多くのファンに感動を与え続けています。
今後も彼女の活躍に目が離せません。