乃木坂46のキャプテンであった秋元真夏さんは、グループを卒業する際、才能あふれる5期生に対して本気で怒っていたことが明らかになっています。
秋元さんは鬼キャプテンのイメージではありませんが、裏ではグループの将来を考えて、5期生をしっかりと指導していたのです。特に井上和さんと菅原咲月さんには、彼女が大いに信頼を寄せているようです。
今回は、秋元さんが才能あふれる5期生に対して本気で説教したエピソードを紹介します。
それでは秋元真夏さんが天才揃いと名高かった5期生に対して本気で怒ったというエピソードを紹介していきます。
卒業を意識していた秋元さんが「今自分に出来る事」を最大限に行なった事を感じられると思いますので、少しずつ下がりながら見て頂ければと思います。
秋元さんは、ファンの期待も踏まえながら5期生を応援する意味でも、彼女たちの名前やあだ名について考えたり、『46時間TV』の放送を待ち望んでいました。
実は、秋元さんはキャプテンになった瞬間から卒業を意識しており、ある雑誌のインタビューでキャプテンとして3年間務め上げた時が卒業のタイミングだと語っています。
つまり、秋元さんにとって5期生は乃木坂の文化を受け継ぐことができる最後のメンバーとなるのです。
さらに、5期生は乃木坂の人気が最高潮になったタイミングで加入したメンバーです。
数年前であれば、乃木坂を知らない人も多かったでしょうが、今では日本のナンバーワンアイドルグループとして乃木坂46と答える人がたくさんいます。
史上最高のクオリティを持つ乃木坂を知っているからこそ、乃木坂に入りたいと思って優秀なメンバーが集まったのでしょう。
秋元さんは、絶好調の乃木坂を知る世代から来たまさに天才揃いの5期生に期待しているという気持ちをファンに直接伝えてくれました。
彼女の指導は、グループの未来を担う5期生の成長と成功を願っていたのかもしれませんね。
周囲からの期待を背負ってスタートした5期生ですが、その裏では不安を抱えて悩むメンバーが多くいました。
5期生だけでの初めてのライブパフォーマンスでは、先輩の人気曲である「ガールズルール」や「インフルエンサー」を完璧に披露し、自己紹介も堂々と話していました。
特に一ノ瀬美空さんや五百城茉央さんのパフォーマンスには、注目が集まり、ファンの間では『初披露でこれはすごい天性のアイドル、まさに天才揃い』といった好評価の声が上がっています。
しかし、そんな堂々としたパフォーマンスの裏では、5期生全員が不安を抱えていたようです。
後に5期生の井上和さんは当時のことを振り返りながら、『昨日の自分から何が変われているのかなとか不安になることも多かったです。そのたびに自分のことが嫌になりました』と述べています。
井上さんとしては、夢だった乃木坂に入ることができ、世間から期待されているからこそ、最初から理想を追いかけすぎてプロ意識が強くなりすぎたのかもしれません。
そして、自分を追い込みすぎるあまり、結果的に自分が何も成長していないのではないかという気持ちに陥ってしまったのでしょう。
史上最速で新曲『actuary…』のセンターに抜擢され、5期生の中でも注目を浴びていた中西アルノさんが炎上をきっかけに活動自粛となってしまいました。
お披露目パフォーマンスから注目を集めていただけに、中西さんの出来事がきっかけで5期生を見る世間の目は一気に厳しくなってしまいました。批判の声もあったことから、5期生は活動開始から不安を抱えることになりました。
しかし、そんな5期生を救ったのはやはり秋元さんの『先輩は頼ってなんぼだから、いつでも相談しに来てね』という言葉でした。
また、5期生の苦境に悩む井上さんや菅原さんに対して、秋元さんは『迷惑はかけてもいいんだよ、一緒に頑張ろうね』と声をかけたそうです。
別のラジオ番組でも秋元さんは『みんないい子たちだから、「迷惑かけないよう頑張ります」と言って加入する。迷惑は入ってきた時、みんなかけるものと私は思ってるから』と語っており、後輩たちのミスや過ちを受け入れる姿勢を見せていました。
確かに、つい最近まで普通の高校生だったメンバーが急にプロのアイドルになるのは難しいことです。
秋元さんもグループに加入した当初は遅刻をよくしていたと明かしています。しかし、ミスや過ちをいつまでも引きずっていては前に進めません。
秋元さんはそこからどう成長していくかが大切だと捉えているのでしょう。だからこそ、リーダーとしてメンバーが思い切り活動できるように、励ましの声をかけたのかもしれません。
2022年の春には5期生だけの活動が増え、注目を集める機会が増えていく一方で、それを不安視する声も上がってきていました。
番組では昭和や平成の名曲のカバーを披露したり、MCのオズワルドの2人とコントを披露したりするなど、5期生のポテンシャルの高さや歌唱力、バラエティ面での成長をよりアピールする内容となっていました。
実際に番組がスタートすると、井上和さんが「1986年のマリリン」で同じ音程・声量でロングトーンを出すという課題に挑戦し、成長を見せました。
また、中西アルノさんらがカバーした「今夜はブギーバック」が話題となり、5期生の注目度が高まりました。
しかし、5期生の活躍が増える一方で、乃木坂を長く応援しているファンの間では「5期生が加入して乃木坂のイメージが崩れるのではないか」「乃木坂は大丈夫か？」といった声も上がりました。
その理由は、中西アルノさんがセンターを務めた「actuary…」がこれまでの乃木坂のおしとやかなイメージとは異なり、クールで欅坂46の平手友梨奈さんのイメージに近い曲であったことや、人気メンバーが相次いで卒業していったことが挙げられます。
これまで乃木坂46は、先輩メンバーの卒業にも関わらず、1期生から4期生までの人気メンバーの数やバランスが理想的な状態であり、グループとしての人気を維持してきました。
しかし、高山一実さん、生田絵梨花さん、星野みなみさんといった人気メンバーが相次いで卒業し、さらに新曲の発表があり、5期生がグループのイメージを変える存在に見えてしまったのです。
しかし、そんな状況の中で秋元さんはあるラジオ番組に出演し、5期生の活動について言及しました。
後輩たちは乃木坂が好きで入ってきてくれたり、元々ライブにも来てくれていた子たちもいると述べながら、「乃木坂さんみたいになろうって入ってきてくれるけど全然それじゃなくていい」と断言しました。
さらに、秋元さんは続けて「かき乱すくらいかき乱して、自分の色を出して出した先が最終的に乃木坂っぽくなるのかなって。乃木坂が好きなら、好きだって気持ちだけを大切に、羽を伸ばして活動してほしいとみんなに思う」と述べ、グループへの愛情が強ければどんな形であろうとも、それが乃木坂の個性となることを示しました。
また、5期生の個々の個性やカラーの違いも受け入れる姿勢を示したのです。きっと、秋元さんの言葉は5期生の背中を押す助けになったことでしょう。
5期生が先輩メンバーと一緒に活動する機会が増える中で、挨拶や返事などの行動面で緊張が解けてしまうメンバーもいました。
そのような場面で秋元さんがリーダーとして厳しく指導する場面がありました。
後に秋元さんは雑誌のインタビューで、5期生に対して素早い行動や明確な返事を心掛けるように、また周囲の人々を大切にする姿勢も乃木坂の良さであり、それを受け継いでいってほしいと語りました。
秋元さんは振る舞いについても厳しく指導したと振り返っています。
実際に、過去には乃木坂が先輩に対して挨拶をしなかったことが問題になったことがありました。その際、在籍していた生駒里奈さんが挨拶を重要視するよう指摘し、以来乃木坂では先輩や後輩、どの立場であっても仕事をする相手に対して敬意を持つ文化が根付いています。
秋元さんが後輩たちに厳しく指導をしたのは、一緒に仕事をする相手に対して敬意を持つ文化を大切にしているからかもしれません。
素早い行動や明確な返事は、仕事をする上で当たり前のことかもしれませんが、5期生はまだ学生であり、つい最近まで普通の高校生活を送っていた10代のメンバーがほとんどです。
そのため、歌やダンスのポテンシャルが高くても、まだまだ子供な部分が振る舞いとして残っていたようです。
ただし、乃木坂46の5期生として選ばれた以上、まだ子供だからという考えは通用しません。
たとえパフォーマンス面で高く評価されていたとしても、乃木坂として先輩たちが築き上げてきた良さが崩れてしまえば、ファンや関係者からの信頼も失われる可能性があることを秋元さんは伝えたかったのかもしれません。
また、秋元さんは裏では結構怒ることもあるキャプテンらしい行動をとらなければならなくなり、自身の本来のイメージとは異なることに苦悩していたことも明かしています。
それでも、人気メンバーが卒業し、新たな風が吹き始める中で、グループの世代交代を安全に行う必要性を感じ、そのためには5期生をファンや周囲に認められるようなメンバーに育て上げる必要があるという考えで、秋元さんは自らの心を鬼にしたのかもしれません。
5期生を育てていく中で、秋元さんが特に絶大な信頼を寄せていたのは、井上和さんと菅原咲月さんでした。
井上和さんは、5期生の中でも16歳とは思えない完成度でファンを圧倒し、当時乃木坂の顔として活躍していました。
齋藤飛鳥さんとのコラボレーション経験もあり、先輩から学ぶ姿勢にも定評がありました。また、菅原咲月さんは『新乃木坂スター誕生』で、ベテラン歌手である朝倉未来さんを前に堂々と歌唱パフォーマンスを披露し、注目を浴びました。
彼女は先輩からのアドバイスを真摯に受け止め、吸収力の高さとプロ意識を持ち評価されていました。
しかし、実は秋元さんは5期生に指導を行っていく中で、2023年2月26日に乃木坂46から卒業することを発表していました。
残りわずかな期間の中で、秋元さんはどうにか乃木坂46を引っ張っていけるような存在を5期生に育て上げることが求められていました。
実際に、秋元さんは卒業記念写真集『振り返れば乃木坂』で、井上さんと菅原さんと対談し、2人が新しい5期生の個性を大切にし、昔の乃木坂と融合させようという意識を持ってくれていることを明かしています。このことから、井上さんと菅原さんへの絶大な信頼が窺えます。
井上さんは「真夏さんからかけていただいた言葉とか優しさとかで、乃木坂46のあったかさみたいなものを感じる機会が本当にものすごく多くて」と、秋元さんへの信頼と感謝の気持ちを述べています。
また、菅原さんも「5期生たちの中でもこうしようねみたいなのを言ってはいるんですけど、やっぱり真夏さんから言っていただくとより意識が強まる気がします」と、秋元さんへの尊敬の気持ちを伝えています。
ファンからは、『乃木坂のこういうところが好き。乃木坂って本当に素敵な敬称をしていく物語だよね』という声が上がり、未来の乃木坂に期待を寄せる方も増えました。
卒業まで時間が迫る中、秋元さんは井上さんと菅原さんに対して『階段10段飛ばしたくらいで、2人には色々教えちゃって』と語りました。
彼女はアイドルとしての振る舞いはもちろん、乃木坂をまとめる立場としての考え方を集中的に教えたのです。
新加入の10代のメンバーに短期間で多くのことを教えるのは非常に難しいことですが、秋元さんは時間を見つけて可能な限り指導を行いました。
バースデーライブでは、井上さんに対して『思っている以上に声を張って大丈夫』や『思ってる以上にマイクに近づけてOKだよ』とアドバイスする場面もありました。
井上さんも秋元さんの指導に真剣に耳を傾け、目を見つめてアドバイスを受け止めていました。彼女の真面目さや先輩の言葉を真摯に受け止めてステージで活かそうとする姿勢、ストイックさやハングリー精神が表情から見て取れました。
秋元さんは、きっとこのような井上さんの姿を見て、彼女がグループを引っ張る存在になると確信したのでしょう。
また、菅原さんはむしろ疑問に思ったことを何でも質問しに行くタイプであり、秋元さんに対して『MCってどんな風に進めたら盛り上げられますか』や『先輩の中だと誰を参考にしたらいいですか』など、すぐに相談していたそうです。
秋元さんは、菅原さんの姿勢を見て『聞いてくれるから、わからないことを把握しやすい』『教える方も前のめりで教えられる』と述べ、MCの話し方やメンバーの中で誰が上手かを丁寧に教えていたそうです。
限られた時間の中で多くのことを教えていた秋元さんですが、井上さんと菅原さんは真摯にそのアドバイスを吸収していきました。
秋元さんは『ちゃんとついてきてくれたのがすごく嬉しかった』と感謝とねぎらいの気持ちを述べています。
普通なら他のメンバーより厳しい指導を受けたら『なんで私だけ』と思ってしまいそうですが、井上さんも菅原さんもそんな気持ちを持たずに自分の成長に繋げたのです。きっとその成長の裏には、秋元さんに対する確固たる尊敬の気持ちがあったのでしょう。
未来のキャプテン候補として、菅原咲月には大きな期待が寄せられています。
秋元さんは卒業に際し、5期生の中でまとめ役としての適任者として菅原咲月さんを考えていたようです。
実際、秋元さんは『人からどう見えてるかよりも緊張して自分が覚えることが精一杯になっちゃうなと思うんですけど、どうしたら10周年にふさわしくなるのかずっと考えながら動いてくれて』と明かし、10thバースデーライブでの菅原さんの動きを高く評価していました。
さらに『真面目なので、ここから5期生をまとめる存在になってくれるんじゃないかなって、期待をすごいできるライブになりました』と、5期生をまとめる存在として非常に期待をしていることを明かしていました。
菅原さんの向上心やグループへの思い入れの高さに、秋元さんは信頼を寄せていることが分かります。
ファンの間でも、菅原さんの次回シングルでの選抜入りはもちろん、副キャプテンや未来のキャプテンになることを期待する声が多く上がっています。
一方の菅原さんも、ブログで『秋元さんの卒業に際し、真夏さんのようになりたいって何度も思ったことがあるんです。誰にでも平等に接することができて、私たち後輩にもきちんと目を向けてくださって』と、尊敬と憧れの気持ちを明かしています。
菅原さんが秋元さんを慕い、グループを前に進めようとする気持ちを持っている限り、乃木坂はこれからも愛されるグループとして存在し続けるでしょう。
今回は、秋元真夏さんが天才揃いの5期生に真剣に説教をするに至ったエピソードとその裏にある思いについてご紹介しました。
秋元さんの指導の背後には、人気メンバーの卒業に伴う危機やグループの世代交代など、乃木坂にとって重要な転換期が存在しました。乃木坂を愛するが故に、将来を担う5期生に対して厳しく接する必要があったのです。
しかしそんな秋元さんの姿を目にした井上さんと菅原さんは、グループを引っ張っていく責任感を抱きました。
これからも2人が乃木坂46を日本で最も愛されるアイドルグループとして牽引していくことでしょう。
彼女たちの心の中には、秋元さんから学んだ様々なことや乃木坂への熱い思いがずっと生き続けることでしょう。
秋元さんの指導によって5期生は成長し、グループとしての絆が深まりました。彼女らの活躍と乃木坂への情熱は、ファンにとっても大きな希望となりました。
今後も乃木坂46はさらなる輝きを放ちながら、新たな時代を切り拓いていくことでしょう。